珠事美好 LAWSON 来了

 

珠海人が待ちに待った LAWSON がオープンした。8 月 30 日付けで、珠海市内に 5 店舗同時開店したと言う。そのうちの一つ、珠海環宇城店に Guangzhou.jp 特派員が駆けつけたとき、オープニング・セレモニーはすでに終わっていたが、かなり盛大に祝われたようだ。コンビニエンス・ストアのオープンをこれほど大仰に祝うのは、日本ではとても考えられないが、珠海人の期待がそれだけ大きかった証左とも言える。

 

開業記念ということで、「福袋」の特売に精力を注いでいるのが珍しく、日本酒や日本のウイスキーのセールをしているのも、なんだかコンビニらしくない。現状、店内の半分は、福袋に占拠されているので、品揃えなども確認しようがないが、これから充実していくものと期待する。珠海の地元資本の便利店では、ちょっとした弁当やまともなホットスナックなどが入手できないので、もし自宅近くに LAWSON がオープンされたのなら、きっと重宝することだろう。今しばらくは、娯楽の少ない珠海人の群れに耐える必要がありそうだが。。。

ちなみに、店内は一見、普通の LAWSON なのだが、青と白の市松模様の天井がめちゃんこ眩しい。これはかなり斬新なデザインなのではないだろうか?

 

武漢漢口飲み屋街に立ち退き通告

武漢で日本人が一番多く住んでおり、利用している飲食店の多い漢口の新世界ホテルエリアがこのたび武漢市都市再開発の対象となり、昨日から複数の飲食店に9月28日までの立ち退き要請が来ている。
対象は下記地図の赤い線の内側で、このたび9月28日までの立ち退き要請のある店は下記通り
■日本料理店
深夜酒場ないす  蕎鰻屋  竹馬
■飲み屋・スナック
ROSE・OCEANS・M Bar・GAGA

これらの店の中には閉店する可能性もあるため(もしくは名前を変えて違う店として出すなど)広州から武漢出張時の飲食店でボトルを注文される場合は飲み切ることをお勧めする。
また移転による新店開店資金集めのため高額なボトル費用を請求する可能性もある
当サイトの姉妹版WUHAN.JPではこういったぼったくり店を排除した健全なナイトクラブを紹介している。武漢出張の際はしばらくこのサイトの店に行かれることをお勧めする。
http://www.wuhan.jp/night/

珠海のピノキオ

 

もちろん珠海にも、有名なポルトガル料理店が存在する。もはや老字号と呼んでよいほどの歴史を持つ、九洲港近くの「ピノキオ (澳門木偶葡國餐廳)」だ。なんでもマカオに「ダンボ」と名乗るポルトガル料理の老舗があり、そこからゴニョゴニョと大人の事情で分家し、珠海に進出してかれこれ 20 年以上が経過したと言う。やむにやまれぬ経緯があったのだろうが、料理の方はしっかりと直系で引き継いでおり、いつしか珠海のポルトガル料理を代表する存在となった。

 

石花東路のピノキオがある一画には、他にも (珠海にしては) 悠久の歴史を誇る日本料理店やインド料理店が有り、夕食時など駐車スペースを確保するのも一苦労だ。店内は、風格のあるゆったりとした空間で、ポルトガル風の内装で落ち着いて食事を楽しめる。2 階には個室やパーティールームのようなシックな広間も有り、天気が良ければテラスに出ることもできる。かつては九洲港を望む絶好のロケーションだったのだが、残念ながら今は港の工事現場ビューだ。

ところで、こちらのメニューの表紙、宗家のダンボ同様、われわれ日本人にもとても親しみのあるキャラクターが使われてる。どうも著作権関係については、比較的無関心な一族が経営しているようだが、なにしろ喧嘩を売る相手が大御所なのでこちらの方がビビってしまう。

鰯の塩焼き、鱈のコロッケ、ムール貝、ポルトガル・チキンなど、一通り以上のポルトガル料理が揃っていて、ちょっと珍しい西洋風炒飯も美味しかった。なにかと一皿が大きいので、少人数の会食には向かないのが難点だが、珠海で中国料理や茶餐廳に疲れたときなどに重宝する。

 

【澳门木偶葡国餐厅 (珠海店)】
珠海市香洲区石花东路 30-32 号
営業日時: 月〜日 10:30 – 22:00

30日から中国入国に抗原検査結果申請不要

中国外務省(外交部)は2023年8月30日より中国入国時に要請していた出発前48時間以内にの新型コロナ肺炎検査の陰性結果提出(自己検査)を不要とすると発表した。

中国政府は入国者に対し出発に指定機関でのPCR検査を義務付け、陰性結果を中国大使館の運営するアプリを通じて提出させ、当該アプリで旅行者に与えられるQRコードが大使館の検査結果確認により青色となっているのを各航空会社が搭乗手続き時に確認しないと飛行機に乗れないという厳格なシステムを取っていたが、本年4月29日より48時間以内に自主的に行ったPCR検査もしくは市販抗原検査キットによる陰性結果を知れていされたアプリに自己申告する制度に変更、航空会社の結果照合も不要となるなど緩和されていた。


今回の検査提出制度撤廃により2020年2月から要求されてきた入国に必要な新型コロナ肺炎に関わる手続きが全て撤廃される。

抗原検査結果 あの検査に似ているので最初はギョッとした人が多いかと

ホテル・リスボアの編みパン

 

コタイ・ストリップの発展に伴い、かつてのマカオ随一の集客力を失ったホテル・リスボア (澳門葡京酒店) だが、相変わらず食べ物のレベルは高い。カジノ王にして稀代の美食家だったスタンレー・ホーが世界中から掻き集めてきた美味の数々は、今でも立派に生き残っている。リスボア・ケーキ・ショップ (葡京餅店) のパンもその一つ。食パン、クロワッサン、マフィンから菠蘿包まで、パン、パン、サラダ、パンと世界各地のさまざまなパンが揃っているが、どれも原産地の製法にできる限り準じているので、相当に本格的だ。

 

以前は、ここのチョコレートが見た目も綺麗で美味しかったので、マカオ土産の定番のひとつだった。どうも最近は、チョコレートの販売はしていないのでこれは残念。ホテル地下一階にある樂宮餅店のクッキー “Lucky Cookie” は相変わらず人気のようだが、この字面を見ると、バンコクはヤワラーの外れにあった樂宮ホテルを思い出してしまい、話と意識が飛びそうになる。そう言えばフアランポーン駅も今はその役目をほとんど終えて、周囲は再開発の真っ只中だ。

 

閑話休題。ここのレーズン・パンも逸品のひとつで、スイス、ベルン地方特産の Zopf (編みパン) を、かなり忠実に再現している。レーズン入りのものなので、正確には Rosinenzopf と言うべきか。ちなみに、日本人にはドイツ語の ~pf の発音は難易度が高いので要注意。往年の名ソプラノ、Elisabeth Schwarzkopf は、カタカナでシュヴァルツコップなどと表記されるが、実際には唾液を 10 メートル飛ばすつもりで「コップフ!」と鋭く発音すべし。

 

【葡京餅店】
澳門葡京路 2-4 號
葡京酒店地下
営業日時: 月〜日 07:00 – 19:00

ドン・ガロのミンチーとリゾット

マカオから香港空港へのアクセスが容易になると言うことで、マカオのポルトガル料理店を一軒。「ドン・ガロ (公鷄)」は、1987 年に官也街に開業したポルトガル料理の有名店だが、現在はマカオ半島で 2 店舗を経営している。ガイドブックに必ず掲載されているような有名店だし、インターネット上に日本語によるブログ記事も多いので、かえって紹介しにくい。たまにはこんなベタな記事も良いだろう。美味いモノは美味いのだから。

  

魚介類を中心にしたポルトガル料理は、日本人の舌にも親しみやすいので、ここでは、どんなメニューでも臆さず試してみたい。マカオ料理より若干敷居が高いポルトガル料理店の中では、群を抜いたコスパの高さゆえに、財布の心配はしなくても大丈夫だ。有名なコロッケ、焼き魚、チキンなど敢えて説明の必要もないだろうが、忘れたくないのはマカオならではのミンチー (免治) with ライスと、海鮮の旨みが凝縮されたリゾット。広州ガパオ研究会としては、これだけの為に広州からマカオに赴く価値があると断言できる。これすなわち、江戸の敵をマカオで討つ。

 

まるでポルトガル旅行をしているかのような、とまでは言わないが、気の利いたインテリアもうれしい。中国料理の接待用宴会個室に食傷しておられる広州の重職日本人の面々には、よい気分転換になるだろう。

 

【公鷄葡國餐廳 (新口岸店)】
倫斯泰特大馬路 32-36 號
帝景苑地下 AF-AG 號舖
営業日時: 月〜日 12:00 – 23:00

その他、新馬路に店舗有り

港珠澳大橋: 香港空港の利用がスムーズに

香港とマカオ、珠海をつなぐ港珠澳大橋では、マカオから香港国際空港に直接バスで乗り入れることができる。とは言うものの、香港空港で下車したのちに、香港に一旦入境してから、チェックイン・カウンターでの搭乗手続きが必要で、今ひとつ使い勝手が悪かった。このたび、香港空港行き直通バスの利用について、マカオ側バスターミナルでのフライト・チェックイン、荷物の預け入れ、香港空港制限区域への出境手続き、などのサービスを近く開始するとのアナウンスがあった。これにより、マカオから香港空港を利用する際に、大幅な利便性の向上と時間短縮が見込まれる。

当面は、午前 7 時半から午後 7 時半までの限られた時間帯での運行になるが、将来的には便数も増やし、24 時間化する意向のようだ。運賃は片道 280 香港ドルで、マカオ側ターミナルと香港空港を約 45 分で繋ぐ。

 

かつては、行程最終日に出発ギリギリまでマカオ市内で英気を養ってから、マカオのフェリーターミナルで香港発のフライトにチェックインし、そのまま空港への船旅、というルートが一般的だった。しかし、港珠澳大橋の開通により、この香港空港行きの船便は 1 日あたり 1 便程度にまで減便されている。一方、「広州日本人生活情報」では、港珠澳大橋マカオ側ターミナルで香港空港のチェックイン設備の準備が進んでいるとの極秘情報を得て、遠からずこのような効率化の措置がとられるものと予測を立てていたが、今回、みごとに的中した。写真は、2023 年 7 月に日本人特派員により、マカオ側ターミナルにて撮影されたもの。

 

珠海の老字号で飲茶

情報化社会の弊害なのか、広東省内の飲茶の味が平均化されてきたような気がする。よく言えばハズレが減ったのだろうが、香港と広州の微妙な味付けの違いなど、昔ほど鮮明ではなくなってきた。たしかに香港の点心は巧緻にして洗練されたもので、これを踏襲しさえすれば、どの街でも相当以上の支持を集められるだろう。広東料理のホームタウン、広州に於いてさえ、猫も杓子も香港資本の利苑酒家 (Lei Garden) で飲茶を楽しむ時代になってしまった。しかし、人間なんて贅沢なもの。香港の都会の水で磨き上げられた点心ばかりを食べていると、味に面白みがないとか、嶺南の風情が足りないとか、意味不明なことをボヤき始める。

 

そんな懐古厨のあなたにおすすめなのが、珠海の老字号、利苑海鮮酒家だ。ド派手な玄関や、やたら元気な料理の立て看板を見るだけでも、みんながもっとギラギラしていた時代にフワッとタイムスリップできる。店内は平日の昼間でも、地元やマカオからの常連客でほぼ満席。正直、どこかのリーガーデンとは比較にならないコスパの良さなので、混雑も至極当然だ。そしてまったくの主観ながら、やはり広東式の飲茶は「ハイラー!レイガァー!ンゴンゴ!」と広東語の喧騒に包まれながら食べた方が、八割がた美味しく感じる。

 

絶対に食べたい蝦餃 (はー がう) は海鮮酒家の強みを十二分に活かした、採算度外視のエビの質と量。原価厨のあなたもこれには大満足。世界中から押し寄せる観光客を納得させるために、香港の点心は軽やかさという道を選択したのだと思う。香港の月餅がいつのまにか、西洋菓子のムーンケーキに変容したのと同じように。しかし、ここではギリギリ踏み外す一歩手前の、荒々しくも繊細な点心が楽しめる。決して味が濃いわけではなく、どことなくその重心は低く、しかし田舎っぽくはならない。かつての広州の味に近い部分もあるが、当店ならではの仕掛けも多い。叉焼包を手にして、そのズシリとした重みに驚いたのは初めての経験だった。

 

他にも、サプライズ入りの特大菠蘿包や、名物料理の石磨腸粉など、通好みの外せない料理が多い。ノスタルジックなこだわりが強くなりすぎたタイプの日本人には、あつらえ向きの名店だ。

 

【利苑海鲜酒家】
珠海市香洲区桂花北路 42 号
営業日時: 月〜日 08:00 – 14:30, 17:00 – 21:30

明華餅店の雞仔餅

広州には、雞仔餅 (がい ぢゃい べん) という不思議な焼き菓子がある。その名に反して、鶏肉は使われておらず、豚肉ビスケットなどと和訳されることも多い。なんでも、小鳳餅とかいうオリジナルの名前から、回り回って雞仔餅と言う通名が広州人の間で定着したようだ。小麦粉の生地に味付けした豚肉を練りこんで、焼き上げたものと思っていただければ、おおかた間違いはない。

この雞仔餅、老婆餅や広東式月餅のような一軍の広州土産と比較して、日本人の間では知名度も人気もいまいち。そもそもけっこう脂っこいので、日本人の味覚にピッタリ合うものでもない。今や観光客の巡礼地と化した蓮香樓で、いかにもお土産然とパッケージされたものを興味本位で買って、おおいに失望した方も多いのではないだろうか。

 

北京路から海珠広場までわざわざ歩きたがる日本人もそうそう居ないと思うが、その中途に「明華餅店」がある。1983 年開業の老字号だ。広東式の超柔らかいパンならぬ麺包を売っていて、これはこれで昔ながらの製法の絶滅危惧種。とは言え、ここの名物は焼き立ての雞仔餅だ。通りを歩いていると、脂の焦げる匂いが鼻腔をくすぐり、焼きあがった雞仔餅が次から次へと店内から搬出されてくる。おばちゃんの手作業による量り売りなので、これをゲットするためにはちょっとした語学力と厚かましさが必要だ。物欲しげに並んでいるだけでは、自分の順番は回ってこない。無事に入手できたら、とにかく温かいうちに一口。小綺麗に包装された養殖物とはダンチの、粗野な味わいと脂が口中に充満するので、これもまたひとつの広州の味と思って楽しんでほしい。

 

【明华饼店】
广州市越秀区起义路 78 号
営業日時: 月〜日 07:00 – 23:00

プライオリティ・パス9/1以降成田ANAラウンジでの使用が不可

共通ラウンジ利用サービス「Priority Pass(プライオリティ・パス)」の会員は現在用可能な成田空港第1ターミナル国際線エリアの「ANA LOUNGE(ANAラウンジ)」2か所の利用が、9月1日以降できなくなることが発表された。

コロナ禍で旅客が減少していた2021年4月に成田空港の第2サテライトと第5サテライトの2か所のANAラウンジと羽田空港のANA国際線ラウンジででプライオリティ・パスの利用が可能になったいた。その後旅客の回復とともに第5サテライトにあるANAラウンジで午後1時から5時までプライオリティ・パス利用者の入室制限が開始、今年1月には羽田空港での利用が出来なくなっていた。

9月以降、プライオリティ・パスで利用できる成田空港第1ターミナルの施設は、大韓航空の「KAL Business Class Lounge」、「I.A.S.S Executive Lounge 1」と、7月にオープンした「I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 希和 – NOA -」の3つとなる。